【本の紹介】「馬奈木昭雄聞き書き たたかい続けるということ」【転載】

以下、原発とめよう!九電本店前ひろば報告に投稿された記事を【転載】しています。


……原発とめよう!九電本店前ひろば報告から……



★ 後藤富和(よみがえれ!有明訴訟弁護団、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団)
さんから:
【本の紹介】「馬奈木昭雄聞き書き たたかい続けるということ」
馬奈木昭雄弁護士の半生を、熱血記者阪口由美氏がまとめ西日本新聞朝刊に長期
連載した聞き書きシリーズが単行本になりました。
馬奈木先生は、弁護士登録2年目に単身水俣に事務所を構え、漁民たちと同じ魚
を食べ、酒を酌み交わし、地域に溶け込み水俣病問題の解決に命をかけました。
被害者に寄り添い、被害者がある限り勝つまで戦うという姿勢は、公害問題に取
り組む弁護士はもちろん、法曹を志す者の目標となっています。
馬奈木先生のもとに集まった九州の若手弁護士は、先生がこれまで培ってきた
「主戦場は法廷の外にある」「私たちとは負けない。勝つまでやるからだ」と
いった勝利の鉄則を、「よみがえれ!有明訴訟」「原発なくそう!九州玄海訴
訟」などで実践しています。原発訴訟でこれまで例がない1万人原告というの
も、この馬奈木イズムの実践に他なりません。
ミナマタで培った教訓は、確実に次世代に受け継がれ、今、脱原発フクシマ
再生に向かっています。
馬奈木先生は言います「フクシマはかつて見た光景」だと。ミナマタで繰り返し
使ったごまかしのテクニックを、原発事故後も国と企業は性懲りもなく繰り返し
ています。ごまかしのテクニックによってミナマタでは被害が拡大し、半世紀以
上を経ても被害救済がされない悲劇を招きました。これはまさに近い将来のフク
シマ、そして、この国の行く末を暗示するものです。
国、巨大企業に立ち向かい、被害の救済、そして地域の再生への道を今なお追い
求める馬奈木先生の姿勢は、公害環境問題、人権課題に取り組む市民、弁護士、
そして脱原発を目指す良識あるすべての人々の指針となるものです。
みなさま、ぜひご一読ください。

「馬奈木昭雄聞き書き たたかい続けるということ」
著者 阪口由美 
西日本新聞社発行 定価 1900円+税



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